今年の北海道は、昨年同様トムラウシ山と羊蹄山です。その北海道シリーズ、先乗りして単独で念願の知床縦走に出かけました。もちろんお目当ては、シレトコスミレです。知床半島にのみ咲く固有種です。もっとも最近では択捉島で自生していて、ロシアで別名がつけられていることが明らかになったとか。 出発点は、カムイワッカ滝からです。ゲートから10分ほどで硫黄岳登山口で、そこから急登が始まります。樹林帯の登りを30分ほどで展望台です。
展望台を過ぎると、オホーツクの海が眼下に広がり気持ちの良い景色です。新噴火口のある岩だらけの斜面を過ぎて沢沿いに入ると硫黄沢の雪渓が天空に向かっています。
2時間以上かけてこの雪渓を登りきるとやっと硫黄岳です。第二火口、第三火口と言われているあたりですが、荒涼とした荒々しい景色です。
硫黄岳は、パスです。振り返った硫黄岳の姿です。
硫黄岳を過ぎると、第一火口への分岐を過ぎて知円別岳への登りです。急な雪渓の下りを過ぎて知円別岳への登りです。火山性のザラザラした痩せ尾根があったりと結構変化に富んでいます。
知円別岳には登りません。この写真のヤセ尾根を辿り、最後は左の肩に登るのがルートです。登り着いたあたりが東岳への分岐で、シレトコスミレの自生地です。火山性の砂礫の中に点々と小さな白いスミレが 咲いてます。念願のシレトコスミレです。
花の中心がほんのり黄色になっているのがなんとも可愛いのである。その先の知円別平はチングルマやエゾコザクラの群生地です。チングルマロードです。
ハッピーな気分で進むと、南岳です。ここにもシレトコスミレです。
ハイマツをかき分けるような登山道を下って行くと、今夜の宿泊地の二つ沼キャンプ場です。とは行ってもトイレはありません。水は、この池の水を使います。地元ガイド付きのツアーがすでにテントを張っています。彼らは浄水器で池の水を浄水して利用しています。僕はといえば、2日間の水を背負って来ているので問題はありません。キャンプ場はこんな素敵なところです。南岳の下から見た二つ池のキャンプ場です。
明日歩く、サルシイ岳と羅臼岳が見えています。