刈羽三山シリーズの最後は刈羽黒姫山です。黒姫山の名を持つ山は、3山あります。飛騨山脈の最北端にある(青海)黒姫山、標高1,222mと、最も有名と思われる頸城山塊で妙高火山群の一角を占めている黒姫山で、標高も2,053mと3つの黒姫山の中で最高峰です。
今回の刈羽黒姫山は、標高が891mと3つの黒姫山の中で最も低く登りやすい山です。
日本中探せば、この他にも黒姫山があるかもしれませんが、参考にしたのは日本山岳会の編著による『新日本山岳誌』です。
(ちなみにこの本は日本山岳会の創立百周年の記念事業として2005年に刊行されたもので、載せられている山座数は約3,200座、2,000ページ弱の大著です。僕は日本山岳会の会員ではないのですが、資料として貴重と思い切って購入していました。)
コースは4コースありますが、最短コースの磯之辺コースから登ります。
花は豊富で、まずは雪国のスミレ、オオバキスミレのお出迎えです。
オオイワカガミは、もれなくついてきます。
登山道脇にはこんな石仏が見守ってくれように佇んでいます。信仰の山としれます。
少し登って開けると東面から南東に開けた谷が見えてきます。写真ではようく分かりませんが、冬の豪雪で磨かれた雪崩地形であると思われます。
さらに登ると、眼下に美しい棚田の風景が望まれます。
刈羽三山の中では、最も海から離れた豪雪の山です。登山道の一部にはまだ雪が残っています。歩くには問題はない程度ですが。
山頂直下の広場には鵜川神社のお社が立っていて、その上の斜面にはたくさんの石仏が建てられています。
山頂には二等三角点があって、展望は開けていますが、春のかすみで山ははっきりしません。代わりに山頂の展望図を。
山頂で休憩していたら、なんとギフチョウが数匹飛んでいます。なんとか撮ってみました。
下山中もブナ林の新緑に癒され、花を愛でながら刈羽三山シリーズを無事終わることができました。
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