日本での本格的な地図作りが始まったのは明治ですが、当初は内務省地理局がそれを担っていて、その元で作られたのが「原三角点」。その後、地図作りを担当した陸軍測量部は、新しい三角点を設置する際に「原三角点」撤去したという。その撤去を免れた「原三角点」が、全国で3個所あって、その一つがこの白髪岩にあるという。そんなわけで、晩秋に入った西上州を歩くことにした。
中腹あたりは、まだまだ色とりどりの紅葉で彩られていましたが。稜線付近のカラマツは、すっかり葉を落としていました。
御荷鉾スーパー林道に車を置いて、歩き出します。実は、林道がちょっとわかりにくくて分岐を見逃して無駄な林道走りをしてしまいました。 歩き出しはこんな雑木林の穏やかな山歩きでこのまま行くのか。
手前の1,499mピークから40mほど降り、登り返すと目の前にこんな岩場が。そりゃそうですよ。ここは西上州で、山名に岩がついているんですよ。いわば母一つや二つあっても驚くな!
途中の山容があまりにのどかなので忘れていました。といってもそんなに難しいわけではありません。
このロープの岩場を越えて、低灌木で覆われた岩綾を越えて、ひと登りすると原三角点が静かに佇む山頂です。 山頂は雑木林に覆われた丘状で、のんびりと静かな雰囲気を味わうことができます。
山頂付近には、アカヤシオが咲くというので、季節を変えてまたきたいと思わせる佇まいでした。
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