筑波山から富士山を見てみようというのがテーマでしたが。
筑波山神社入口バス停から、まずはこの大鳥居を潜ってスタートです。
ここはかつては仏教の霊地として江戸幕府に庇護された中禅寺というお寺でした。しかし明治の廃仏毀釈によって、多くの伽藍は打ち壊されて、本堂のあったところ建てられたのがこの門の奥にある拝殿です。この門は、中禅寺時代に仁王門として建立されたもので、金剛力士像の代わりに倭建命と豊木入日子命をまつる随神門としたということでした。そうしてみると、この筑波山神社も様々な歴史の怨念を抱えているように思えてくるから不思議です。
神社を出て少し登ると、石鳥居です。ここからいよいよ山道です。しばらく登ると酒迎場分岐です。右はつつじヶ丘にでる迎場コースです。僕らは左の白雲橋コースを行きます。
白雲橋コースは、多分初めて歩きます。これでもかというくらい自然石を積んだ階段状の道が続きます。よくこんなに積んだなと感心するほどです。傾斜もそこそこあります。
樹林帯の中をひたすら登ります。やがて筑波山のパワースポットの一つといわれている白蛇弁天です。言い伝えによると、ここには白蛇が住んでいて、それを見た人は金運に恵まれるとか。
もちろん、僕は見ることはなく、したがって金運にも恵まれることもなく、登るだけです。
途中、こんなのもありました。二十五丁と刻まれた丁目石です。ここまでこんな石には気がつかなかったし、このあとも気づかなかった。
弁慶茶屋跡からは、つつじヶ丘からのおたつ石コースと合流すると降りる人、登る人、人も増えてきます。ここからは筑波山の奇岩コースです。中でもこの弁慶の七戻りは、何回見ても面白い。どんなバランスでこんな大岩が止まっているんでしょうか。次の出船入船も本当に上手く名付けたと思う。
昔の人の感性の豊かさを思うのでした。
登り初めの頃は、青空が広がりとてもいい天気でした。が、だんだんと雲が広がり、怪しげな雰囲気です。「筑波山から富士山を見る」ことも叶わず、女体山の記念写真で満足して下山です。最後に、こんな花が咲いていました。
帰宅後調べたら、シソ科の「ナギナタコウジュ」(薙刀香薷)という結論になりました。いかがでしょうか。下山は、ロープウェイの誘惑には勝てませんでした。下で食べたつくばうどん、具沢山で美味しいうどんでした。
バスで駅に向かう途中で、雨が降ってきました。今日の予報に雨があったっけ!
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